エアコンのお掃除、どうしていますか?市販の洗浄スプレーを使って「手軽に済ませよう」と考えている方が多いでしょう。しかし、その洗浄スプレー、本当に有効で安全なのでしょうか?
じつは、洗浄スプレーにはリスクがあり、正しい使い方を知らないと逆効果になることもあります。実際、エアコンメーカー各社は、洗浄スプレーの使用を控えるように注意喚起しています。
本稿では、エアコンの洗浄スプレーの効果とリスクをご紹介します。さらに、適切な《エアコンのメンテナンス方法》も解説します。ぜひ、最後までチェックしてください。
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目次
エアコンに洗浄スプレーを使ってはいけない?その効果と安全性について
市販されているエアコン用の洗浄スプレーは、手軽に使えて便利です。SNS等で使用者の声を探すと「スッキリした」と喜んでおられる方が少なくありません。
一方「故障させてしまった」「カビ臭がひどくなった」のような意見も散見されます。使い方やエアコンの状態しだいでは、状態を悪化させてしまうこともあるようです。
洗浄スプレーの効果とその限界
洗浄スプレーは、エアコン内に付着したホコリや汚れを落とすのに効果的です。除菌剤や消臭剤、防カビ剤が配合されているものもあり、それぞれ対応した効果が期待できます。
ただし、その効果には限界があります。洗浄スプレーで掃除できるのは、おもに《熱交換器》です。エアコン内部の奥まできれいにできず、完全に汚れやニオイを落とせません。
カビやホコリは《送風ファン》や《ドレンパン》など、さまざまな場所に付着しています。これらはエアコンを分解しないとお掃除できないため、洗浄スプレーでは対応できないのです。
熱交換器 | 前カバーを開けたところにある、空気を冷やしたり温めたりするための部品。薄いアルミの板が何枚も重なり合っている。 |
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送風ファン | 風を送るための筒状のファン。吹き出し口からのぞくと、奥のほうに見える部品。お掃除するには、エアコンの分解が必要。 |
ドレンパン | 熱交換器等に生じた結露水を受ける部品。結露水は、ドレンホースを通じて室外に排出される。お掃除するには、エアコンの分解が必要。 |
また、熱交換器にこびりついたカビやホコリも、洗浄スプレーでは落とせない場合があります。落とせなければ、カビ臭やホコリ臭も残ります。
さらに、お掃除機能付きエアコンなど、熱交換器の前に電気部品や機械装置がある機種には洗浄スプレーを使用できません。熱交換器が露出していないからです。
送風ファンやドレンパン、その他エアコン内部のお掃除は、専門的な知識・道具・清掃技術が必要です。専門業者にご依頼ください。
洗浄スプレーのリスクとは
繰り返しになりますが、市販されているエアコン用の洗浄スプレーは、手軽に使えて便利です。SNS等では「スッキリした」と喜んでおられる方の声が少なくありません。
しかし、洗浄スプレーは手軽に利用できる反面、リスクがあることも理解しておく必要があります。エアコンメーカーの多くは、エアコン洗浄スプレーの使用を推奨していません。
参考:Panasonic「市販の洗浄スプレーでエアコン内部のお手入れはできるか」
プロのエアコンクリーニングでは、洗浄しながらしっかりとすすぎ洗いをおこなって乾燥させています。
一方、市販の洗浄スプレーはすすぎ洗いをしないため、エアコン内部に洗剤成分が残留しやすくなっています。この残留成分が、カビの栄養源になる可能性があります。
残留成分により、ホコリや汚れが固着してしまうケースもあります。排水経路(ドレン)で固着すると、詰まりや水漏れの原因になるため、注意が必要です。
残留成分が火災につながった事例もあります。
参考:日本経済新聞「エアコン洗浄があだとなり火災 なぜ起こるか」
エアコンの内部洗浄は、専門業者であっても難しい作業です。ですから、専門の知識や技術を持っていない方には、エアコンクリーニングはおすすめしません。
低リスクなのかもしれませんが、万が一、事故につながった場合の損害が大きすぎるように感じます。
なお、洗浄スプレーでカビを除去できなかったとき、カビキラーのような塩素系漂白剤を使う方がおられます。これもNGですので、お控えください。エアコンの金属部品をサビさせてしまいます。
アルコール除菌スプレー(消毒用エタノールスプレー)も、吹きかけないようにしてください。たしかにカビ退治に有効ですが、エアコンにはNGです。
使用時の注意点
エアコン用の洗浄スプレーは、商品代だけみれば非常に安上がりです。気軽に使いやすいので、試してみたい方もおられるでしょう。
私たちとしては使用を推奨できませんが、もしもご利用になるなら、使用方法を守りましょう。とくに、以下にご注意ください。
- 使用する前に、使用上の注意をよく読む
- 使用できるエアコンの種類や洗浄方法などを確認
- 目に入ったり皮膚に付着したりしないように注意する
- 作業中は、じゅうぶんに換気をする
保証内容も、ご確認ください。
繰り返しになりますが、多くのエアコンメーカーは、市販の洗浄スプレーの使用を推奨していません。使用した場合の故障は、保証の対象外となる可能性が高いでしょう。
洗浄スプレーメーカーの補償内容も、確認してください。補償のないものが多いと思われます。故障が発生した際は、自費で修理、あるいは買い替える必要があるかもしれません。
少しでも不安を感じるなら、専門業者に依頼することをおすすめします。損害保険に加入している業者なら、作業中にエアコンを故障・破損をさせてしまった場合は、保険で補償してくれます。
エアコンのお掃除をしないことで生じる健康リスクとは
エアコンの掃除を怠ると、内部でカビが繁殖し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
エアコン内部は、冷房や除湿を使うと結露が発生するため、カビにとって繁殖しやすい環境です。内部がカビだらけになると、エアコンの風に乗ってカビの胞子が室内に拡散されます。
カビを吸い込むことで生じるアレルギー・感染・中毒に注意
エアコン内部でカビが繁殖すると、エアコンの風とともにカビの胞子が室内に飛散します。その胞子を吸い込み続けることで、健康被害を受ける可能性があります。
具体的には、アレルギー反応による咳や喉の痛み、喘息、アトピー性皮膚炎の悪化、感染症、カビ毒による中毒症状などが挙げられます。とくに、免疫力の弱い乳幼児や高齢者は注意が必要です。
また、カビ臭は多くの方にとって不快なものでしょう。カビ臭がストレスとなり、頭痛や集中力の低下、吐き気などを引き起こす可能性もあります。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
家族の健康を守るために大切な《エアコンの使い方》とは
エアコン内部の熱交換器や送風ファンなどは、汚れが溜まりやすくカビの温床になりやすいでしょう。
しかし、エアコン用の洗浄スプレーを使っても、これらの汚れを完全に落とすことは困難です。洗剤成分が残留すると、さらにカビを繁殖させるリスクもあります。
繁殖してしまったカビを減らすには、分解清掃するしかありません。ですが、日常的に内部クリーン機能、あるいは送風運転を活用していただくとカビの繁殖を抑制できます。
詳しくは、こちらをご覧ください。
洗浄スプレーを使うよりおすすめ!エアコンの適切なメンテナンス方法
エアコンの洗浄スプレーにはリスクがあるため「ちょっと使いづらいな」と感じる方もおられるでしょう。
とりわけ、購入して5年未満のエアコンには使いにくいのではないでしょうか?まだ新しいので、故障したときのショックが大きいですよね……。
そんな方におすすめのメンテナンス方法をご紹介しましょう。
安心して使える市販のエアコンお掃除アイテムとは
まず、市販のお掃除用品ですが、スプレー類はお控えいただくほうが無難です。エアコン用のブラシやモップでホコリを除去するだけなら、エアコンの故障につながりにくいでしょう。
市販されているエアコン用の防カビ・抗菌コート剤を使えば、自分でコーティングすることも可能です。ただし、コート剤にも以下のような注意点があります。
- エアコンが汚れている状態で防カビ・抗菌コートをしても、じゅうぶんな効果が得られない
- 汚れた状態のエアコンにコーティング剤を吹きかけると、汚れが固着してしまうケースもある
一般的に、エアコン内部のクリーニングをしたあと、仕上げにコーティング剤を噴霧します。しかし、内部のクリーニングを実施する際、エアコンの一部を分解する必要があります。
ですから事実上、一般の方が防カビ・抗菌コートをDIYで実施することは困難と言えます。作業の手間や故障のリスクを考慮すると、専門業者に依頼するほうが安心ではないでしょうか?
エアコンの防カビ・抗菌コートについては、以下の記事で詳しく解説しています。
エアコンを節電&長持ちさせるメンテナンス方法とは
カビやホコリが増えると、エアコンの冷暖房効率が低下し、電気代の浪費につながります。フィルターが目詰まりすると、さらに効率が低下します。エアコンへの負担も大きくなるでしょう。
負担増は、エアコンの寿命を縮めることにつながりかねません。カビの放置も、エアコン内部の部品が劣化しやすくなり、エアコンの寿命を縮める原因になり得ます。
このような「電気代の浪費」や「寿命の低下」を避けたいなら、小まめなお掃除が有効です。とりわけエアフィルターのお掃除を小まめに実施していただくと、節電に直結します。
エアフィルターは、エアコンシーズン中は2週間に1回程度お掃除をするのが理想です。詳しくは、こちらをご覧ください。
カビが増えてしまったらプロのクリーニングがおすすめ
内部クリーンや小まめなお掃除をしていても、徐々にカビが増えていきます。カビやカビ臭が気になりだしたら、プロにクリーニングを依頼されてみてはいかがでしょうか。
プロの業者なら、自分でお掃除できない部分のカビやホコリも、スッキリきれいにしてくれます。適切な機材と洗剤を使用して、エアコンの奥のほうまで徹底的にクリーニングしてくれますよ。
エアコンの内部がスッキリきれいになると、以下のメリットも享受できます。
- 健康被害のリスク低減
- エアコンの効率向上による節電
- エアコンの寿命を縮めずに済む
エアコン内部のカビは、アレルギーなどの健康被害を引き起こす可能性があります。プロのクリーニングによってカビを除去することで、健康リスクを低減できます。
また、プロのクリーニングによってエアコン内部がきれいになると、効率が上がり省エネ効果も期待できます。エアコンの負担が減れば、寿命をムダに縮めずに済むでしょう。
まとめ:エアコンのお掃除に洗浄スプレーを使ってはいけない?
エアコン用の洗浄スプレーを使うと、安価かつ手軽にお掃除できます。インターネットで評判を探すと「スッキリした」と喜んでいる方が少なくありません。
しかし、洗浄スプレーにはリスクもあります。「思ったほどきれいにならなかった」あるいは「ニオイが取れなかった」という意見も散見されます。過去に火災につながったケースもあります。
エアコンメーカーも、洗浄スプレーの使用を非推奨としています。エアコンの内部をお掃除したいときは、ぜひエアコンクリーニングの専門業者をご利用ください。
神奈川県でエアコンクリーニング業者をお探しでしたら、年間実績1000台超えの「ハウスエイト」にご相談ください。詳しい情報は、以下のページでご確認いただけます。
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この記事の監修者
株式会社my connect(ハウスエイト)
代表取締役
会社概要 »
経歴:平成26年にハウスエイトを設立し横浜市や藤沢市を中心に神奈川県エリアで、エアコンクリーニングやキッチン・お風呂などのお掃除をするハウスクリーニング業に従事。
経験を活かし、プロの目線で、汚れのことやお掃除に関するお悩みの解決方法をブログで紹介しております。
神奈川 藤沢 横浜のハウスクリーニング、エアコンクリーニング、キッチン、レンジフード(換気扇)、トイレ、お風呂、定期清掃など家のお掃除のことなら断然お得!安いだけじゃないハウスエイトまでお気軽にご相談ください☆
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