エアコンを使うたびに感じるカビ臭、気になっていませんか?とくに、冷房シーズンはエアコン内やフィルターにカビが生えやすいため、運転するたびに不快なニオイに悩まされますよね。
カビを放置すると、健康に悪影響を及ぼすこともあります。小さなお子様やアレルギーを持つご家族がいる場合は、そのリスクが高まるでしょう。この問題を、どう解決すればいいのでしょうか?
本稿では、エアコンフィルターのカビを簡単にお掃除する方法と、カビの予防策をご紹介します。清潔で快適な空気環境を手に入れるため、正しい掃除手順を一緒に学んでいきましょう。
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目次
エアコンフィルターのカビの掃除方法
さっそく、エアコンフィルターのカビの掃除方法をご紹介します。おすすめの掃除頻度や、やってはいけない掃除方法もお伝えします。
フィルター掃除の手順
まずは、エアコンのフィルターの清掃手順をご紹介しましょう。機種によって多少の違いはありますが、おおむね以下の順で進めます。
- 前面の外装パネルを開ける
- エアフィルターを外す
- お風呂場等でカビやホコリをサッと洗い流す
- 消毒用アルコールに浸したブラシでカビをかき出す
- 再び、カビやホコリを洗い落とす
- 布で水気を拭き取ったあと消毒用アルコールを吹き付ける
- 消毒用アルコールを拭き取り、よく乾燥させる
通常のフィルター掃除では、ホコリを掃除機で吸い取ります。しかし、カビの場合は注意が必要です。掃除機で吸い込むと、排気と一緒に部屋中に胞子をまき散らすことになりかねません。
HEPAフィルターの掃除機なら安心ですが、そうでないならカビはお風呂場で洗い流しましょう。
水洗いで落ちないカビは、消毒用アルコール(エタノール、エチルアルコール)を浸した柔らかいブラシでそっとかき出してください。
消毒用アルコールは、クロカビ・アオカビ・コウジカビなどの繁殖を抑える効果があります。ただし、取扱説明書にアルコールの使用を禁止する記載がある場合は、使わないでください。
カビキラー等の強い洗剤も、使用する際に注意が必要です。部材を変形させたり変色させたりする恐れがあります。
おすすめの掃除の頻度は、2週間に1回
フィルターのお掃除は、どのくらいの頻度でおこなえばいいのでしょうか?
エアコンのシーズン中(毎日使うような状況)は、2週間に1回を目安にお掃除していただくとよいでしょう。
エアコンは、室内機が室内の空気を吸い込み、室内機内になる熱交換器が空気の温度を調整して、室内機内のファンを使って風を吹き出す仕組みです。
フィルターは、室内機が室内の空気を吸い込む過程でさまざまな異物をキャッチする役割を果たしています。たとえば、こんな異物です。
- ゴミ
- ホコリ
- カビの胞子
- 雑菌
ゴミやホコリなどは、カビの栄養源になります。放置するとカビが増える原因になりますので、ぜひ小まめにお掃除してください。
フィルターを小まめにお掃除すると節電にもつながります。
エアコン本体にカビキラーや洗浄スプレーを吹きかけるのはNG
カビキラーなどの塩素系除菌漂白剤には、カビの細胞とカビがつくる色素を分解する作用があります。ですから「カビを取るならカビキラー」と考えがちですが、エアコンのお掃除には向いていません。
なぜなら、以下のような成分が入っているからです。
- 次亜塩素酸塩
- 水酸化ナトリウム(カセイソーダ)
次亜塩素酸塩は、金属を腐食させる性質を持っています。水酸化ナトリウムには溶解能力があり、アルミニウムと反応すると溶解と同時に水素を発生させますので危険です。
エアコン内にある熱交換器は、アルミニウムでできています。カビキラーを吹きかけないようにしてください。詳しくは以下の記事で解説しています。
エアコン用の洗浄スプレーも、おすすめしません。洗剤成分が残留しやすく、エアコンの故障や事故につながる可能性があります。
火災に至った事故もあるため、多くのメーカーが使用を控えるように注意喚起しています。詳しくはこちらをご覧ください。
なお、アルコールスプレーも、エアコン本体に吹きかけるのはNGです。故障の原因になりますので、お控えください。
エアコンのフィルターにカビが生える原因と、試してほしい予防方法
そもそも、なぜエアコンやフィルターにカビが生えるのでしょうか?生えないように予防する方法はないのでしょうか?
なぜカビが生える?原因は冷房や除湿運転
カビは「酸素、温度、養分、水分」の4つの要素が揃うと生育して繁殖します。エアコン内部は酸素・温度・養分が整っており、結露によって水分も供給されます。
エアコン内部で結露が発生する原因は、冷房や除湿運転です。エアコン本体が冷え、本体に触れた空気中の水蒸気が冷やされて水滴に変わることで結露が発生します。
日本の夏は湿度が高いため、エアコン内部で結露が発生しやすくなっています。カビが生えやすい環境と言えるでしょう。
カビが増えにくくなる!エアコンの正しい使い方
カビの繁殖を抑制するには、エアコン内部を乾燥させる必要があります。近年のエアコンの多くは、内部クリーン機能を搭載しています。この機能をご活用いただくとよいでしょう。
内部クリーン機能は、送風運転または弱暖房を利用してエアコン内部を乾燥させ、カビの繁殖を抑制する機能です。よく勘違いされるのですが、エアコン内部をお掃除する機能ではありません。
内部クリーン機能がないエアコンは、冷房や除湿運転のあとに送風運転をおこなうことで、エアコン内部を乾燥させられます。冷房や除湿運転のあと、3~4時間程度実施してください。
内部クリーン機能については、以下の記事で詳しく解説しています。ご興味がある方は、あわせてご覧ください。
カビの健康リスクと、エアコンにカビが生えたときの対処法
つづいて、カビの健康リスクと、エアコンにカビが生えたときの対処法を解説しましょう。
カビが健康に及ぼす悪影響とは
エアコン内部でカビが繁殖すると、吹き出す風と一緒にカビの胞子や菌糸が飛散します。これを吸い込み続けると、健康被害を受ける可能性があります。
では、どのような健康被害を受ける可能性があるのでしょうか?カビによる代表的な健康被害をご紹介しましょう。
感染 | カビが人の体内に侵入し、組織の中で増殖することで発症。白癬(水虫)、口腔カンジダ症、侵襲性肺アスペルギルス症、クリプトコッカス髄膜炎など。 |
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中毒 | カビがつくり出すカビ毒によって引き起こされる。摂取し続けると、肝臓がんや腎臓がんになるリスクが高まると言われている。 |
アレルギー | カビに対する過剰な免疫反応が原因で起こる。咳が出たり喉がイガイガしたりする。喘息やアトピー性皮膚炎などを発症するリスクも高まる。 |
シックハウス症候群 | 室内環境に由来する健康障害の総称。頭痛や咳、湿疹、倦怠感、めまい、目のチカチカなど、さまざまな症状を引き起こす。 |
カビによる代表的な健康被害は「感染、中毒、アレルギー」です。近年、シックハウス症候群も「カビが原因のひとつではないか?」と疑われています。
ただし、健康な人であれば、カビに対して過剰に心配する必要はありません。呼吸器系の疾患やアレルギーを持っている方、免疫力が低下している方、免疫力の弱い乳幼児や高齢者は注意が必要です。
カビの健康被害については、以下の記事で詳しく解説しています。ご興味がある方は、あわせてご覧ください。
カビが生えてしまったときの対処法
カビが生えてしまったとき、応急処置として有効なのは換気です。カビが繁殖したエアコンは、スイッチを入れた直後に大量のカビを飛散させますが、しばらく運転すると減少します。
ですから、エアコンの運転開始から5~10分間ほど窓を開けておくことで、浮遊するカビを室外に排出できます。
しかし、換気はあくまで応急処置です。繁殖してしまったカビの除去には効果がありません。カビを根本的に取り除くには、エアコン内部を徹底的にクリーニングする必要があります。
エアコン内部のクリーニングは、専門の業者にご依頼ください。専門業者であれば、一般の人では手の届かないエアコンの内部まで、専用の洗剤と機材を用いて高圧洗浄してくれます。
専門業者に依頼するタイミング
最後に、専門業者にクリーニングを依頼するタイミングをご紹介して終わりたいと思います。おすすめのタイミングは、以下のとおりです。
- エアコンの内部に黒い斑点が見えるとき
- エアコンからカビ臭い風が吹き出すとき
- エアコンをつけると咳が出たり喉が痛くなったりするとき
- 冷房シーズンが終わったあと
エアコン内部に黒い斑点が見える場合は、カビが繁殖しているサインです。エアコンからカビ臭い風が吹き出す場合も、すでにエアコン内部でカビが繁殖している可能性が高いでしょう。
エアコンをつけた直後に咳が出る、あるいは喉がイガイガするようなら、カビによるアレルギー反応を起こしているかもしれません。エアコンの内部をお掃除していただくと、改善が期待できます。
夏の終わりも、エアコンからカビを取り除くよい機会です。しっかりとカビを取り除いておくことで、オフシーズンにカビが増えるのを抑制できます。
上述のようなタイミングで、専門業者にエアコンクリーニングをしてもらうことを検討してみてください。エアコンを快適に使用できるようになりますよ。
まとめ:エアコンフィルターのカビは、しっかり洗い流そう
エアコンのフィルターにカビが生えたときの対処方法をご紹介しました。フィルターに付着したカビは、お風呂場等で洗い流しましょう。ガンコなカビは、ブラシでかき出してください。
フィルターの清掃時は、消毒用のアルコールをご活用いただくとよいでしょう。カビを抑制できます。一方、エアコン本体にカビキラーやアルコールスプレーを使用するのは、お控えください。
エアコン内部でカビが繁殖してしまった場合は、分解清掃が必要です。エアコン専門のクリーニング業者にご依頼ください。専門の技術や道具で、奥のほうまでピカピカにしてくれますよ。
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この記事の監修者
株式会社my connect(ハウスエイト)
代表取締役
会社概要 »
経歴:平成26年にハウスエイトを設立し横浜市や藤沢市を中心に神奈川県エリアで、エアコンクリーニングやキッチン・お風呂などのお掃除をするハウスクリーニング業に従事。
経験を活かし、プロの目線で、汚れのことやお掃除に関するお悩みの解決方法をブログで紹介しております。
神奈川 藤沢 横浜のハウスクリーニング、エアコンクリーニング、キッチン、レンジフード(換気扇)、トイレ、お風呂、定期清掃など家のお掃除のことなら断然お得!安いだけじゃないハウスエイトまでお気軽にご相談ください☆
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