エアコンがうるさい・・・考えられる原因と対処法を音別に紹介！

エアコン本体から「カタカタ」「ポコポコ」などの音が聞こえ、故障したのではないかと不安になったことはありませんか？

音がうるさくて夜も眠れないような状態だと、毎日ストレスが溜まってしまいますよね。

 

エアコンから音が聞こえる理由はさまざまで、中には修理しなければならないケースもありますので、早めの対処が必要です。

そこでこの記事では、エアコンがうるさい原因と対処法を、聞こえる音別で解説します。

 

エアコンから「カタカタ」という音が聞こえる

エアコンから常に「カタカタ」「ガタガタ」という音が聞こえるのは、ストレス以外の何物でもありませんよね。

このような音にはどういった原因があるのか、対処法も合わせて解説します。

 

原因

フィルターにホコリや汚れが溜まって目詰まりすると、うまく空気を取り込めなくなりフィルターが大きく振動します。

その結果、カタカタ、ガタガタと音が鳴ってしまうのです。

また、ルーバーやパネル、フィルター、ダストボックスなどのパーツが正しく取り付けられていないのが原因の可能性もあります。

その他にも、自動お掃除機能付きエアコンの場合、お掃除ロボットが正しく動作していないことで異音が聞こえているケースも考えられます。

 

ちなみに、エアコンを運転させた直後にカタカタと音がするのは、電磁弁という部品が開閉している音であり、故障や不具合ではありません。

 

対処法

フィルターが目詰まりしている場合は、取り外して掃除をしてみてください。

自分で取り外すのが不安な場合は、エアコンクリーニング業者に相談してみるのがおすすめです。

それでも音が聞こえる場合は、各種パーツが正しく取り付けられているのかを点検する必要があるため、メーカーや修理業者に依頼しましょう。

 

エアコンから「ポコポコ」という音が聞こえる

では次に、エアコンからポコポコと音が聞こえるときの原因と対処法について、詳しく解説していきます。

 

原因

ポコポコという音は、水を外に排出する役割を持つドレンホースが原因かもしれません。

ドレンホースが詰まっていたり、強風でドレンホースに風が吹き込んでいたりすると、うまく排水できず音が鳴ることがあります。

 

また機密性の高い室内で換気扇を使うときにも、エアコンから音が聞こえる場合があります。

これは、室内と室外の気圧差によってドレンホースから空気が入ってきて、室外機で発生した結露がうまく排出できなくなるのが原因です。

 

対処法

ドレンホースが詰まっている場合は、放置するとエアコンの水漏れに繋がりますので、早めの修理が必要です。

もし気圧差が原因であれば、エアコンを使っていなくてもポコポコと音が聞こえます。

その場合は、給気口を開けたり窓を少し開けたりして、室内と室外の気圧バランスを整えましょう。

また、空気が入ってくるのを防ぐ「エアカットバルブ」という部品をドレンホースに取り付けるのも有効です。

 

エアコンから「ミシッ」という音が聞こえる

エアコンから音が聞こえても、修理が不要な場合もあります。

その一つが「ミシッ」という音です。

 

原因

ミシッという音は、エアコン内部の熱交換器のアルミフィンが膨張と収縮を繰り返すときに聞こえる音です。

室内の温度が高い真夏や、温度が低い真冬に聞こえることが多いです。

こちらは、正常にエアコンが動いているときに鳴る音ですので問題ありません。

 

対処法　

うるさいと感じるほどの大きな音が聞こえる場合は、設定温度を上げてみましょう。

そうすることによって、気にならないレベルまで音を小さくできる可能性が高くなります。

ただ、ミシッあるいはギシッという音はエアコンが正常に作動している音であり、完全な無音にすることは難しいため、対策するというよりは「慣れる」ための努力をした方が良いかもしれません。

 

エアコンから「キュルキュル」という音が聞こえる

はじめは小さな音でも、気づいたらうるさいくらいに「キュルキュル」とエアコンの内部から音が聞こえてくることがあります。

 

原因

エアコンからキュルキュルと音が鳴るのは、送風ファンが原因の可能性が高いです。

送風ファンにホコリやカビが溜まり、動きが悪くなってキュルキュルと音が鳴るのです。

つまり、エアコンからキュルキュルと音が鳴る場合は、お掃除のサインということになりますので、早急にメンテナンスを行いましょう。

 

対処法

キュルキュルという音は、送風ファンの汚れが原因ですので、掃除をすれば改善します。

しかし、送風ファンはエアコン内部にあり、自分で掃除をするのは困難です。

エアコンクリーニング業者に依頼して、しっかり掃除をしてもらいましょう。

 

エアコンから「キー」という音が聞こえる

エアコン運転中に「キー」または「カチカチ」と音がすることがあります。

この場合に考えられる原因は2つです。

 

原因

自動お掃除機能付きエアコンの場合、フィルターが正しく設置されていないときや、掃除ユニットに問題があるときに「キー」と音が鳴ります。

また、風向をコントロールするルーバーから音が鳴っている可能性も考えられます。

 

対処法

自動お掃除機能が作動しているときに音が鳴るのであれば、一度フィルターを外して設置し直してみましょう。

それでも音が鳴る場合は、掃除ユニットを調べる必要がありますので、業者に相談してみてください。

 

ルーバーが原因の場合は、ギアにオイルを差したりルーバーを交換したりすれば改善する可能性があります。

ルーバーを交換するときは、メーカー・型式・製造年数を確認したうえで、メーカーや家電量販店、ネットショップなどで購入しましょう。

ただし、ルーバーを動かすモーターに問題がある場合は、自分で触らずにメーカーや修理業者に見てもらうのがおすすめです。

 

エアコンから「シューシュー」という音が聞こえる

エアコンを使っているときに聞こえる「シューシュー」という音は、実は故障ではありません。

 

原因

部屋の温度調節をするために使われるのが、室内機と室外機を結ぶ冷媒配管の中を循環する冷媒ガスです。

「シューシュー」という音は、冷媒ガスがエアコン内部を流れる音ですので、トラブルの可能性は低いと言えます。

 

対処法　

シューシューという音は故障やトラブルではない可能性が高いため、特に対処は必要ありません。

ただ、音がうるさい場合は、冷媒ガスが流れる勢いを抑えるために、設定温度を上げてみると良いでしょう。

 

エアコンから「ゴー」という音が聞こえる

エアコンの運転中に「ゴー」という音が聞こえることがあります。

基本的には通常の運転音で、問題がないケースが多いですが、音の大きさによっては気になるかもしれません。

 

原因

エアコンに付いている換気機能を使用したときに「ゴー」と音が鳴ることがあります。

この音は、換気のための専用ファンが稼働している音ですので故障ではありません。

また、自動お掃除機能付きのエアコンが、フィルターの自動洗浄をしているときにも「ゴー」と音が聞こえることがあります。

 

対処法

換気機能を使っているときや自動お掃除機能が作動しているときの音ですので、基本的に修理は不要です。

換気をストップしたり、自動お掃除機能を切ったりすれば音も止まります。

しかし、自動お掃除機能を止めるとフィルターの汚れが溜まってしまうため、止めない方が良いでしょう。

あまりにうるさい場合には、別の原因があるかもしれませんので、業者に相談してみることをおすすめします。

 

エアコンの室外機から音が聞こえてくる場合はどうすればいい？

では次に、エアコンの室外機から音が聞こえてくる場合の対処法について詳しく見ていきましょう。

 

設置場所

不安定な場所に室外機が置かれていたり、室外機の足の部分が地面に接していたりすると、振動で音が鳴る可能性があります。

 

室外機は、ガタつきのない平らな場所に正しく設置しなければなりません。

室外機の設置にふさわしい場所の特徴

雨や直射日光が当たらない 風通しが良い 強風が当たらない 前後左右上にスペースがある 小動物のすみかにならない

 

設置場所を再確認して、問題がないにもかかわらず振動音がうるさい場合は、市販の防振ゴムを活用してみてください。

 

コンプレッサーの稼働音

エアコン運転中は、室外機の中にあるコンプレッサーで冷媒ガスを圧縮して室内の温度を調整しています。

外が寒い日は高負荷をかけて運転しているため、気温が低いと余計にうるさく感じるかもしれません。

 

異常や故障による音ではありませんが、気になる場合は設定温度を調整したり、防振ゴムを使ったりして室外機の振動を抑えると音を小さくできます。

 

ファンモーターに異物が絡まっている

室外機の中にあるファンモーターに異物が絡まってしまうと、ファンがうまく回らず異音がします。

室外機は屋外に設置しますので、ゴミや草、葉などが絡まってしまう可能性があるのです。

 

ファンモーターだけでなく、ドレンホースに異物が入り込むのも異音に繋がりますので、室外機の周りは常に綺麗にしておきましょう。

 

（前回お伝えいただいた「エアコン室外機の掃除は必要？節電効果で電気代安くなる」の内部リンク推奨）

 

エアコンから変な音が出たときに考えるべきこと

エアコン本体や室外機から変な音が出ていることに気づいたときに、考えるべきことを紹介します。

 

エアコンの買い替え

エアコンから音が鳴る原因はさまざまで、中にはフィルターの掃除のように自分でできる対処法もあります。

しかし、エアコンが故障している状態だと自分で直すのは難しいです。

 

エアコンから聞こえる異音は、エアコンの買い替えサインの一つです。

エアコンの一般的な寿命は10年と言われていますので、使い始めて10年以上経っているエアコンから異音がする場合、修理やクリーニングよりも買い替えの方が良いかもしれません。

 

エアコンクリーニング

エアコンがうるさい原因が送風ファンや熱交換器の汚れである場合は、エアコンクリーニングがおすすめです。

 

自分で行うエアコンクリーニングは、フィルターの掃除や見える部分の汚れを取るくらいですが、プロに依頼すれば、異音がしなくなるだけでなく以下のような効果に期待できます。

エアコンの効きがよくなる 光熱費の節約ができる カビや雑菌を除去できる 嫌なニオイがなくなる

 

エアコンを快適に長く利用するためにも、定期的に本格的なエアコンクリーニングを行いましょう。

 

まとめ

エアコンからおかしな音が聞こえる場合は、その原因に応じた対処が必要です。

音によっては、修理が不要なケースもありますので、まずはどんな音がするのかを聞き、どこに原因があるのか目星をつけてみてください。

 

エアコンから異音がする場合、修理や買い替えが必要になるケースもありますが、エアコンクリーニングを行うことで解決する可能性もありますので、

「しばらくエアコンクリーニングをしていない」

という方は、専門業者に相談してみましょう

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