エアコン掃除には《自分でできる範囲》と《専門業者に任せるべき範囲》があります。フィルターや本体カバーなどの分解の必要がない箇所は、自分でお掃除して汚れやニオイを軽減できます。
一方、エアコン内部のファンや熱交換器などのお掃除は、エアコンの一部分解が必要です。お掃除には専門的な知識と技術、道具も必須ですので、ご自身で実施するのはおすすめできません。
本稿では、自分で安全にできるエアコン掃除の具体的な範囲と、効果的なお掃除方法を解説します。エアコンを清潔に保ち、快適な空気を取り戻しましょう。
》横浜市のエアコンクリーニングのご相談はハウスエイトへ【年間実績1000台以上】
目次
自分でできるエアコン掃除の範囲
エアコンのお掃除は、やり方と範囲を正しく知っていれば、自分でも対応できます。とくに、ホコリやエアコンの効きが気になるときは、日常的なお手入れだけでも改善可能です。
とは言え、むやみに分解したり、市販のスプレーで内部まで洗浄したりするのは要注意です。機械の故障や、火災等の事故につながるリスクがあります。
ですから、エアコンのお掃除は《自分でできる範囲》と《専門業者に任せるべき範囲》をしっかり区別することが大切です。
どこまで自分でお掃除(DIY掃除)できる?
自分でできるエアコン掃除の範囲は、説明書に書かれています。基本は、その範囲に従ってください。
一般的に、自分でお掃除できるのは、主にエアコンの外側と取り外し可能な部品に限られます。具体的には、以下のような部分がDIY掃除の対象になります。
フィルター
もっとも汚れがたまりやすい場所です。ホコリが詰まると冷暖房効率が悪くなり、電気代もムダに。
2週間~1カ月に1度を目安に、掃除機でホコリを吸い取ったり水洗いしたりしましょう。
本体カバー(外装)
手の届く範囲に付いたホコリや汚れを、乾いた布や水拭きで優しく拭き取りましょう。
とくに本体上部はホコリがたまりやすいので、脚立などを使ってご確認ください。
吹き出し口とルーバー
風の出てくる部分は、ホコリやカビが付着しやすい場所です。ぬらして固く絞った布や綿棒で、そっと拭き取りましょう。
無理に奥まで掃除しようとすると、部品を破損する恐れがありますのでご注意ください。
熱交換器(アルミフィン)の表面
フィルターを外すと見える部分です。アルミ製の薄い板が何枚も並べてあり、そこを通過する風の温度を調整しています。
強く触ると変形しやすいので注意が必要ですが、やわらかいブラシや掃除機で、表面のホコリをそっと取り除く程度であればOKです。
ダストボックス
自動お掃除機能付きのエアコンには、自動お掃除の際に集めたホコリをためておくダストボックスが付いています。
ダストボックス内のホコリも、定期的に処分する必要があります。
その他
メーカーや機種によっては、他にも脱臭フィルターや吸気フィルター、ストリーマーユニットなどの掃除可能なパーツが付いている場合があります。
安全に掃除できる範囲を知り、こまめにお手入れすることが、快適な空気と省エネにつながります。
まずは「フィルター」のお掃除を習慣化してみましょう。月に1~2回くらいフィルター掃除をするだけでも、エアコンの効きやニオイはグッと改善しますよ。
内部のファンなどのクリーニング(分解清掃)はDIY非推奨
エアコンの内部にある送風ファンや熱交換器の奥、ドレンパン(結露水を受け排水する部品)といった部品のお掃除は、ご自身でおこなわないほうがよいでしょう。
なぜなら、これらの部品は非常に繊細で、分解や洗浄には専門的な知識と技術が必要だからです。誤った方法でお掃除をしてしまうと、かえって故障やカビの再発リスクが高まる恐れがあります。
専門的な知識と技術が必要
エアコンの内部構造は、私たちが想像する以上に複雑です。精密な電気部品や繊細な金属パーツが詰まっているため、専門的な知識がなければ、安全かつ確実に掃除をおこなえません。
たとえば、自己流で洗浄スプレーを使ってしまうと、汚れやカビをかえってエアコンの奥へ押し込んでしまうことがあります。さらに、内部に残った洗剤がカビの繁殖を促してしまうことも……。
こうした理由から、エアコンの内部クリーニングには専門業者の技術が欠かせません。知識や技術がない方の内部洗浄は、トラブルを招く可能性が高いため、おすすめしません。
故障のリスクが高くなる
エアコンの内部には、繊細な部品や電気配線がぎっしり詰まっています。ですから、ちょっとしたお掃除のミスが大きなトラブルにつながることも……。
たとえば、掃除中に水が電気部品にかかってしまうと、エアコンが故障するだけでなく、発煙や発火の原因になることもあります。
参考:日本経済新聞「エアコン洗浄があだとなり火災 なぜ起こるか」
また、自分で分解や内部洗浄をおこなったエアコンは、多くのメーカーで「保証対象外」となるでしょう。以後、自然故障であっても、無料で修理してもらえなくなるリスクがあります。
エアコンの内部をキレイにしたいときは、無理せず専門業者にお願いするのが安心です。プロであれば、正しい知識と専用の機材を使って、安全・確実に洗浄してくれますよ。
エアコン掃除の方法を7ステップで解説
エアコンは日々の生活に欠かせない存在。ですから「なんだかニオイが気になる」「効きが悪い気がする」……となると困りますよね。
そんなとき、じつはちょっとしたお掃除で改善できるケースが少なくありません。ここでは、ご家庭でできる基本的なエアコン掃除の手順と、理想的なお掃除の頻度をご紹介します。
難しそうに感じるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば大丈夫。ぜひ、無理のない範囲でチャレンジしてみてくださいね。
自分でやる場合のエアコン掃除の手順と頻度
では、ご自身でできるエアコン掃除の基本的な手順を7ステップで解説します。
1.掃除を始める前の準備をおこなう
まずは、汚れが床や家具に落ちないよう、エアコンの下に新聞紙や養生シートを敷いておきましょう。
また、お掃除に必要な以下の道具も準備しておきましょう。
- ハンディモップ
- 掃除機(ブラシ付きアタッチメントがあると便利)
- やわらかめのブラシ(古い歯ブラシでもOK)
- 雑巾
- 中性洗剤
養生と、上述のアイテムを準備しておけば、お掃除がスムーズに進みますよ。
2.安全を確保する
エアコンのお掃除には、高い位置での作業が生じるため、脚立や安定した椅子を用意しておきましょう。
そして、なにより大切なのが感電防止です。お掃除を始める前に、必ずエアコンの電源プラグを抜くか、ブレーカーを落としておきましょう。
3.本体カバーと上部のホコリ取り
エアコンの上部やカバーには意外とホコリがたまりがち。乾いた雑巾やモップで優しく拭きましょう。隙間のホコリは掃除機で吸い取ってください。
汚れがひどいときは、水で薄めた中性洗剤を使って水拭きすると、よりスッキリします。ホコリが舞いやすいので、マスクの着用もおすすめです。
4.エアフィルターを掃除する
エアフィルターは、エアコン掃除の「要」ともいえる部分。2週間~1か月に1回を目安にお手入れしたいところです。
手順は以下のとおりです。
- ホコリが飛び散らないよう、まずフィルター表面のホコリを掃除機で軽く吸い取る
- 説明書を確認しながら、ゆっくりフィルターを取り外す(割れやすいので要注意)
- 表面から、掃除機で優しく丁寧にホコリを吸い取る
- さらに、裏面からシャワーで水洗いして、残ったホコリを押し流す
- 落ちない汚れは「中性洗剤+やわらかいブラシ」で優しくこすって洗う
- 洗い終えたら、陰干しでしっかり乾燥させる
フィルターをぬれたままエアコンに戻すと、カビを繁殖させる原因になります。しっかり乾かしてから、エアコンに戻してください。
また、フィルターは人工樹脂(プラスチック)製品であるため、紫外線に弱いです。天日干しは、フィルターの劣化につながるので避けましょう。
5.吹き出し口とルーバーを掃除する
風が出てくる吹き出し口やルーバーも、ホコリやカビの温床になりがちです。ルーバーは壊れやすいので、優しく開いて、固く絞ったタオルで表面を拭き取りましょう。
手が届かない奥の部分は、専門業者に任せるほうが無難です。どうしても自分でやりたい場合は「ベンダー」と呼ばれる板状のブラシを使うと便利です。
ただし、くれぐれも破損しないように注意してください。とくに、古いエアコンは経年劣化でプラスチックがもろくなっていますので、慎重な作業が求められます。
6.室外機の外装を拭き掃除する
室外機も、エアコンシーズン前にチェックしておくと安心です。
ほうきや歯ブラシを使って、室外機の天板や側面に付いたゴミやホコリを取り除きましょう。そのあと、雑巾などで優しく乾拭きします。
室外機の周り20cmには何も置かないようにし、落ち葉などのゴミは掃いて取り除きましょう。
7.フィルターを戻し、試運転をおこなう
しっかり乾いたフィルターを元の位置に戻し、カバーを閉じたらお掃除完了。電源を入れて、まずは「送風」で試運転してみましょう。異音やニオイがないことを確認できればOKです。
「エアコンの掃除って難しそう」と感じている方は、フィルター掃除から始めてみてください。エアコンの効きやニオイが改善して、お掃除の効果を実感できるはずです。
慣れてくれば、30分くらいでお掃除できるでしょう。家族の健康のためにも、フィルターのお掃除を習慣にしていきましょう。
》エアコンのフィルター掃除をすると全然違う?その清潔・節電効果とは
市販の洗浄スプレー使用は非推奨
「スプレーを吹きかけるだけで簡単にエアコンがキレイになる」⸺ そんなうたい文句につい手が伸びそうになるのが、市販のエアコン洗浄スプレーです。
しかし、洗浄スプレーの使用は基本的におすすめできません。実際、多くのエアコンメーカーが「市販の洗浄スプレーの使用は控えてほしい」と注意を促しています。
参考:Panasonic「市販の洗浄スプレーでエアコン内部のお手入れはできるか」
エアコンの洗浄スプレーには、以下の注意点があります。
- カビの繁殖を促す恐れがある
- 故障・火災のリスクがある
- 効果に限界がある
スプレーの洗浄成分がエアコン内部に残ってしまうと、ホコリや汚れと混ざり合い、固着しかねません。それが、カビにとって格好の栄養源になってしまう恐れがあります。
もうひとつ怖いのが、電装部分への液体の侵入です。繰り返しになりますが、もしスプレーが基板や配線にかかれば、ショートや故障だけでなく、発煙や火災につながる危険性もあります。
また、スプレーの噴射力では、エアコン内部の奥まで洗浄できません。見た目がキレイになったようでも、深部にはカビや雑菌が残り、吹き出す風によってまき散らされます。
本格的にエアコンの中までキレイにしたいときは、プロのエアコンクリーニング業者に依頼するほうが確実で安全です。 専用の機材と技術で、奥の汚れまでしっかり除去してくれます。
》エアコンの洗浄クリーニングにお掃除スプレーを使ってはいけない!?
なぜ、エアコンのお掃除が必要なのか
エアコンは、私たちの暮らしに快適な空気を届けてくれる頼もしい存在です。しかし、その内部には「見えない汚れ」や「健康リスク」が潜んでいる場合があります。
エアコンのお掃除は、単なる《キレイにする作業》ではありません。家族の健康を守り、安心して暮らせる空気環境を保つために欠かせない《大切なメンテナンス》です。
カビを除去せずに放置する危険性とは
カビの生育には「酸素・温度・養分・水分」が必要で、エアコン内部はカビにとって理想的な環境です。
とくに梅雨どきや夏場、冷房を使うと内部に結露が発生し、常に湿った状態が続きます。そこに養分となるホコリや皮脂汚れが加わることで、カビにとっては格好の繁殖場となってしまうのです。
一度カビが根を張ると、エアコンはカビの温床となります。表面を掃除しても、奥の見えない部分で増殖を続ける ⸺ という事態に陥ることになるでしょう。
このようなカビの温床となったエアコンを使い続けると、空気中にカビの胞子や有害物質がまき散らされます。それを吸い込み続けると、以下を発症するリスクが高まります。
- くしゃみ・鼻水・鼻づまりといったアレルギー性鼻炎
- 咳や息苦しさなどの気管支喘息の悪化
- 頭痛・倦怠感などのシックハウス症候群の症状
とくに、小さなお子さまやご高齢の方、アレルギー体質の方がいるご家庭では注意が必要です。
》エアコンのカビは気にしすぎるな?放置して大丈夫?カビのリスクとは
エアコンのお掃除で得られるメリットとは
エアコンを定期的にお掃除することで、《私たちの暮らしにうれしいメリット》がたくさん得られます。
「エアコンの掃除って面倒そう」「ついつい後回しにしてしまう」⸺ そんな方こそ知っておきたい、お掃除によって得られる4つの大きな恩恵をご紹介します。
空気の質の向上と健康維持
まず、なによりうれしいのが、空気がキレイになること。
エアコンの内部にたまったカビやホコリを取り除くことで、イヤなニオイの解消だけでなく、くしゃみ・鼻水・咳などのアレルギー症状の軽減が期待できます。
とくに、小さなお子さまやアレルギー体質の方がいるご家庭では、健康を守るためにも定期的なお掃除が欠かせません。
》エアコンでアレルギー?ハウスダストやカビが鼻水・鼻づまりの原因?
冷暖房効果の回復と電気代の節約
エアコン内部のフィルターや熱交換器にホコリが詰まると、空気の流れが悪くなり、冷暖房の効きがグンと落ちてしまいます。
その結果、設定温度に達するまで時間がかかり、ムダな電力を消費して電気代もアップ ⸺ できれば、避けたいですよね。
定期的なお掃除によってスムーズな空気の流れを維持できれば、エアコン本来の性能が発揮され、節電と電気代の削減につながります。
不快なニオイの解消
「エアコンをつけると、なんだかカビ臭い……」そんな経験はありませんか?
その原因は、多くの場合内部に繁殖したカビや雑菌です。掃除をすることでこれらの原因物質を除去し、お部屋のニオイがスッキリ快適になります。
来客時や就寝前など、空気のニオイが気になる場面でも安心ですね。
》エアコンがカビ臭い!?原因と対処法は?カビ掃除で対策しよう
エアコンの故障リスク低減と長寿命化
ホコリやカビがたまったまま使い続けると、モーターなどの部品に余計な負荷がかかります。水漏れや動作不良、運転停止などのトラブルを引き起こす可能性もあります。
定期的なお手入れは、こうしたトラブルを未然に防ぎ、エアコンの長寿命化につながります。高額な修理代や買い替えのリスクを減らせるでしょう。
2週間~1か月に1度のフィルター掃除を基本に、季節の変わり目には吹き出し口や外装もチェックしてみてください。
さらに2~3年に1回程度、プロのエアコンクリーニングを取り入れることで、内部の見えない汚れもキレイに。「健康・快適・節電・長持ち」を実現できますよ。
専門業者にエアコンクリーニングを依頼するメリットとは
エアコンの内部までしっかりキレイにしたいなら、プロの手を借りるのが一番です。専門業者にエアコンクリーニングを依頼することには、多くのメリットがあります。
主なメリットをご紹介しましょう。
- 見えない汚れの徹底洗浄
- 冷暖房効率がアップし、電気代の節約に
- 健康リスクを低減
- カビ臭やホコリ臭を解消
- 故障の予防とエアコンの長寿命化
- 自分でやるより、手間も時間を大幅にカット
エアコンの性能維持、室内の快適さ、健康管理、そして長期的な節約。こうしたメリットをバランスよくかなえる手段として、専門業者によるクリーニングは効果的です。
「そろそろ内部まで掃除したほうがいいかも……」「最近、エアコンのニオイや効きが気になる」という方は、ぜひ一度プロのクリーニングを検討してみてください。
エアコンがまるで新品のように生き返る感覚を、ぜひ体感してみてくださいね。
まとめ:自分でお掃除できる範囲を見極めて、エアコンを清潔に保とう
エアコンのお掃除は、フィルターなどの《自分でできる範囲》と、内部のファンや熱交換器などの《専門業者に任せるべき範囲》に分かれます。
無理な分解や洗浄スプレーの使用は、故障や事故のリスクを高めるので控えましょう。日常的なお手入れは自分でおこない、奥の汚れはプロに依頼するのが賢明です。
神奈川県でエアコンクリーニング業者をお探しでしたら、年間実績1000台超えの「ハウスエイト」にご相談ください。詳しい情報は、以下のページでご確認いただけます。
》神奈川・横浜のエアコンクリーニング店・ハウスエイトはこちら
ハウスエイトの
エアコンクリーニング紹介
この記事の監修者

株式会社my connect(ハウスエイト)
代表取締役
会社概要 »
経歴:平成26年にハウスエイトを設立し横浜市や藤沢市を中心に神奈川県エリアで、エアコンクリーニングやキッチン・お風呂などのお掃除をするハウスクリーニング業に従事。
経験を活かし、プロの目線で、汚れのことやお掃除に関するお悩みの解決方法をブログで紹介しております。
« 前へ
神奈川 藤沢 横浜のハウスクリーニング、エアコンクリーニング、キッチン、レンジフード(換気扇)、トイレ、お風呂、定期清掃など家のお掃除のことなら断然お得!安いだけじゃないハウスエイトまでお気軽にご相談ください☆
♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪
ハウスエイト
https://www.house888.biz/
神奈川県藤沢市辻堂元町1-9-8
フリーダイヤル:0120-888-483
TEL:0466-61-8181
mail:my-c@house888.biz
YouTubeチャンネル登録お願いします!!
♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪