
「キッチンの換気扇、吸い込みが悪いなあ」「ベタつきが気になってきた」⸺ ついため息が漏れる瞬間です。ベタベタした油汚れのお掃除は、ひと苦労ですよね。
でも、洗剤の選び方やお掃除のコツさえ分かってしまえば、じつはそこまで怖がる必要はありません。適切な洗剤で適切なお掃除をすれば、時間と手間を減らせます。
本稿では、なるべくラクに、そして安全にレンジフード(換気扇)をピカピカにするコツをお話しします。年末の大掃除や、ちょっと気になった週末にぜひ試してみてくださいね。
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キッチンの換気扇・フィルターのお掃除はなぜ必要?汚れの原因

そもそも、どうして換気扇はあんなにベタベタになってしまうのでしょうか?
あのベタベタ汚れを放置すると、単に見た目が悪いだけでなく、じつはお財布も少しダメージを受けてしまいます。
まずは「敵」を知るところから始めましょう。
汚れの正体はこれ!有効な予防策とは
換気扇の汚れの正体は、料理中に出た「油を含んだ蒸気 (油煙)」と、空中に漂う「ホコリ」が混ざったものです。
油が冷えて固まると、ホコリを巻き込んでベタベタ汚れになる
料理をすると、目には見えにくいですが、油が霧のように舞い上がります。そして、その油煙は換気扇に吸い込まれ、フィルターやファンに付着します。
そこにさらにホコリがくっつくことで、あの厄介な「ベタベタ汚れ」に変身してしまうのです。ベタベタ汚れを放置すると、冷えと酸化で「カチカチ汚れ」に変わります。
予防策は「フィルター」と「温かいうちのサッと拭き」
汚れを減らしたい場合は、市販の「不織布フィルター」をカバーとして取り付けるとよいでしょう。
また、料理が終わった直後、換気扇がまだ温かいうちにサッと表面を拭くだけでも、汚れの定着をぐっと減らせますよ。
汚れを放置すると「風量低下+電気代増」が起こる
フィルターの目が油とホコリで詰まると、換気する力が弱くなります。換気扇はいつも以上に空気を吸い込もうとして、より多くのパワーを使います。
これは、マスクをしたまま全力疾走するようなもの。モーターに負担がかかり、その分、電気代も上がってしまいます。最悪の場合、故障の原因にもなります。
「最近、吸い込みが悪いな」「音がうるさくなったな」と感じたら要注意です。無駄な電気代を払わないためにも、早めにお掃除に取りかかりましょう。
理想のお掃除頻度、メーカーの推奨は?
多くのメーカーは、フィルターなどの部品掃除について「1か月に1回程度」を推奨しています。
「えっ、そんなに頻繁に?」と驚くかもしれませんが、油汚れは時間が経てば経つほど酸化して固くなり、落とすのが大変になるのです。
1か月程度ならまだ汚れが柔らかく、中性洗剤でサッと洗えるので、結果的に掃除にかかる時間が短くて済むのです。
とはいえ、毎月分解するのは大変ですよね。まずは「3か月に1回」や「季節の変わり目」を目安にしてみましょう。
少なくとも、汚れがカチカチになる前の「年1回」は必ずお掃除の時間を取ってくださいね。
換気扇・フィルターの「ベタベタ汚れ」のお掃除に有効な洗剤とは

スーパーやドラッグストアにはたくさんの洗剤が並んでいますが、換気扇掃除にはどれを選べばいいのでしょうか?
じつは「油汚れ」には明確な弱点があります。汚れのレベルに合わせた洗剤選びのコツをお教えします。
好相性の洗剤:軽い汚れは中性、ガンコ汚れならアルカリ性
日常の軽い汚れなら、手に優しい「中性洗剤 (食器用洗剤)」でも十分落とせます。一方、時間が経ったベタベタ汚れには「アルカリ性洗剤」が有効です。
油汚れは「酸性」の性質を持っています。そのため、反対の性質を持つ「アルカリ性」の洗剤を使うと、中和反応が起きて汚れが浮き上がりやすくなるのです。
まずは家にある食器用洗剤で試してみて、それでも落ちないガンコなベタつきには、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダ、油汚れ用洗剤を使ってみましょう。
アルカリ性洗剤を使用する場合の注意点
アルカリ性洗剤は洗浄力が強力な分、肌に優しくありません。金属の塗装を剥がしたり、変色させたりするリスクもあります。
とくに「アルミ製」の部品に「強いアルカリ洗剤」を使うと、化学反応で黒ずんだり白く変色したり、ひどい場合は溶けたりすることがあります。
参考:東京消防庁公式チャンネル「アルカリ性洗剤をアルミ缶に投入する実験」
また、換気扇本体の塗装が古い場合、アルカリ洗剤を使うと、汚れと一緒に塗装までペロリと剥がしてしまうこともあります。手荒れにも注意が必要です。
アルカリ洗剤を使うときは、必ずゴム手袋をつけましょう。さらに、目立たない場所で少し試して、変色や塗装剥げが起きないか確認してから全体に使うのが鉄則です。
なお、取扱説明書に「アルカリ洗剤の使用はお控えください」といった趣旨のことが書かれている場合は、中性洗剤で洗浄してください。
食器洗い乾燥機(食洗機)の使用も要注意
レンジフードのフィルターやファンを洗うとき、食洗機の使用は、メーカーによって「非推奨」または「不可」とされていることが多いです。
食洗機用の洗剤は、洗浄力を高めるために、アルカリ性のものが少なくありません。中性であっても、食器洗い洗剤より強力なものが多いです。そのため、金属との相性がよくありません。
「それなら、食器洗い用の中性洗剤を投入すればいいのでは?」と思いましたか?食器洗い用の洗剤は泡立つように設計されていますので、食洗機に使えないのです。
また、高温・高圧の洗浄によって、塗装が剥がれてしまう危険性もあります。フィルターやファンは、フッ素加工や特殊な塗装がされている場合があり、手洗いするほうが無難です。
なるべく簡単にレンジフード(換気扇)やフィルターをお掃除する手順

では、いよいよ実践です。なるべく簡単にレンジフード(換気扇)やフィルターをお掃除する手順をご紹介しましょう。
- お掃除前の準備をおこなう
- 部品を取り外し、漬け置きする
- こすり洗い+すすぎで仕上げる
- 本体(フード・整流板)を拭く
- 乾燥して、取り付ける
これは、「漬け置き」のパワーを使って、ゴシゴシこする労力を最小限に抑える方法です。プロも使う手順ですが、難しい技術や特殊な洗剤が要りませんので、おすすめです。
詳しく解説しましょう。
1.お掃除前の準備(取説確認・道具準備・安全確認)をおこなう
いきなり換気扇を分解せず、まずは電源プラグを抜き、コンロ周りを保護することから始めます。
掃除中に誤ってスイッチが入ると、ファンが回って指を怪我する恐れがあり大変危険です。また、洗剤や汚れた水がコンロや床に垂れると掃除の手間が増えてしまいます。
まずは必ず、電源プラグを抜くか、ブレーカーを落としてください。さらに、コンロや床に新聞紙などを広げて養生(カバー)してから作業をスタートしましょう。
2.部品を取り外し、漬け置きする
次に、フィルターやファンを取り外します。大きめのポリ袋にお湯と洗剤を入れ、取り外したフィルターやファンを入れて口をくくり、30分から1時間ほど漬け置きします。
冷えて固まった油は、温めると柔らかくなります。40~50℃くらいのお湯にアルカリ性洗剤を溶かし、そこに部品を漬けることで、汚れがスルッと落ちやすくなりますよ。
シンクに大きなゴミ袋を二重にして広げ、その中でお湯を溜めるとシンクも汚れず便利です。漬け置きの間に、他の家事や休憩ができます。
3.こすり洗い+すすぎで仕上げる
つづいて、漬け置きで緩んだ汚れを、柔らかいブラシやスポンジで落とし、シッカリ水ですすぎます。汚れが浮いているので、強い力でこする必要はありません。
使い古しの歯ブラシなどを使うと、細かい網目やファンの溝の汚れもかき出しやすいです。金属製のブラシやタワシなどは、傷がつくので避けましょう。
残った汚れを優しくこすり落とし、最後は洗剤成分が残らないようにお湯でシッカリすすいでください。ヌルヌルがなくなるまで流しましょう。
4.本体(フード・整流板)を拭く
取り外せない本体部分は、布やキッチンペーパーで拭き掃除をします。
本体に直接洗剤をスプレーするのは避けましょう。電気部品にかかり、故障の原因になることがあります。洗剤を含ませて固く絞った雑巾で拭くのが安全です。
洗剤液に浸した雑巾で汚れを拭き取り、その後に水拭きをして洗剤を拭き取ります。最後に乾拭きをして仕上げましょう。
5.乾燥して、取り付ける
洗った部品は完全に乾かしてから、元どおりに取り付けます。
水分が残ったまま取り付けると、金属部分がサビたり、カビが繁殖する原因になったりします。また、取り付け方が不十分だと、運転中に異音がしたり脱落したりする危険があります。
部品は、タオルで水分を拭き取り、しばらく風通しのよい場所で乾かしてください。完全に乾いたら、外したときと逆の手順で確実に取り付けます。
最後に正常に動くか動作確認をして終了です。お疲れさまでした。
まとめ:換気扇・フィルターお掃除に困ったらプロにお任せ

汚れに適した洗剤を使い、漬け置きの工程をシッカリ取ると、意外と自分でもきれいにお掃除できるものです。ピカピカになった換気扇は、見ていて本当に気持ちがよいものですよね。
でも、「長年放置しすぎて自分ではどうにもならない」「分解するのがどうしても怖い」「忙しくて時間がない」というときは、無理をせず私たちプロのお掃除業者を頼ってください。
まずは一度ご自身でチャレンジしてみて、困ったらいつでもお気軽にご相談ください。専用の道具と技術で、新品のようにスッキリきれいに仕上げますよ。
この記事の監修者
株式会社my connect(ハウスエイト)
代表取締役
会社概要 »
経歴:平成26年にハウスエイトを設立し横浜市や藤沢市を中心に神奈川県エリアで、エアコンクリーニングやキッチン・お風呂などのお掃除をするハウスクリーニング業に従事。
経験を活かし、プロの目線で、汚れのことやお掃除に関するお悩みの解決方法をブログで紹介しております。
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